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全国民BD化への課題

多分にリップサービスを含んだ内容だとは思いますが、「いかにも映像マニアの人が言いそうな話だなぁ~」と、少し思うところを書いてみたいと思います。

記事は「BD(ハイビジョンコンテンツ)が生み出す迫力」を前面に押し出した内容になってますが、たぶんそういうのを求めてる人って、市場の半分も居ないと思うんですよね。

よく、「VHSからDVDへのメディアチェンジ」と言いますが、これは半分ウソで、VHSからDVDへメディアチェンジしたのは「再生」だけです。一方、録画は「VHSからHDD」という形でのメディアチェンジであり、実際にはメディアは「分化」しています。
よく、「HDDに録り溜めているだけで、DVDに焼かない人が多い」と言い、これを「視聴スタイルの変化」と見る向きもありますが、実際にはDVDに録画するソリューションが提供されていないだけで、潜在的なニーズはかなりあると思っています。確かに、DVD専用録画機はほとんど普及してないんですが、これは「HDDに録り溜めたほうが楽」ということにみんな気づいちゃっただけの話で、イコール「DVDは録画メディアに不適」ということにはなりません。
一方で、HDD録画にも問題はあり、最大の難点は「可搬性」ですね。つまり、「こっちで録ったのをあっちで見たい」というニーズに応えられないんです。「ムーブすればいいじゃん」と言い出す人が居るかもしれませんが、あなたは「70越えた爺さんに、その概念を説明して理解してもらえる自信がありますか?」と問いたい。

以前、一緒に仕事をしていた人が常々、こう言っていました。「自分の嫁(母親)に説明して理解してもらえるくらいにまで噛み砕け。でなければ、誰も理解してくれない」。
上位20%に属する比較的「わかっている」層に訴求するのは容易なんですが、問題は残り80%に属する「大多数」にいかにアプローチするかという点だと思います。結局、この「大多数」に理解されない説明は自己満足でしかなく、声高に「高画質」を謳うことに個人的には意味を感じないんですよね。正直、私自身も「高画質」にこだわりを持っていない関係上、両親にハイビジョンの素晴らしさを理解させるのは無理だと考えています。ましてや、複雑怪奇になった「ダビング10」の概念など、こんなん両親に説明して理解してもらうのはまず不可能です。(コピーワンスだって、相当苦労したのに……)
結局、「見られればいい」という「大多数」は、「外見よりも中身」を問題にしており、「どのように見えるか」より「何を見るか」のほうが圧倒的に重要だと思います。みんながみんな、最新の映画を見たいんじゃないんですよ。NHKニュースや懐かしい時代劇に、HDは「必要なものではない」んです。

それから、「面倒くさい」を「もったいない」で吸収するというのはどちらかというとマニア層の発想で、多くの場合、「もったいない」は「面倒くさい」でスポイルされてしまうんですよね。「ムーブ」なんて、やったことない人のほうが圧倒的に多いんじゃないでしょうか。「ムーブ」や「ダビング10」を理解して活用している両親の姿を、私は全く想像できません。「編集」なんて、「何をかいわんや」ですよ。
「再生」の部分でVHSがDVDにシフトしたのは、やはり「コンパクト」で「繰り返し再生に強い」という物理的な保存性に起因する点が大きいと思います。結局それは、(広い意味での)面倒くささの克服で、「録画」においてHDDはVHSに勝てたけど、DVDがHDDに勝てない要因でもあると思います。

じゃあこれを踏まえ、BDの普及に何が必要かというと、やはり「録画」の部分でのHDDからBDへのメディアシフトだと思います。AVCを使えばHDコンテンツをVHS以上の時間録画できるという「取り溜め」と、他にBDプレイヤーがあれば持ち運びができるという「可搬性」をきちんと訴求できれば、HDDからBDへのメディアシフトは(限定的だと思いますが)充分に起こり得るんじゃないでしょうか。
その意味では、AQUOSがテレビにBDレコーダーを搭載してきたことの意味は大きく、「BDに録り溜め、好きな場所でチェック」というソリューションを上手く構築できれば、DVDとは違ってBDが「録画」メディアの主役になる可能性は充分にあると思います。ただ、大容量フラッシュメディアという強敵も居るので、BDの繁栄が長く続くか……という点は、少しばかり疑問符を付けざるを得ないところです。

あともうひとつ、BD普及に必要なのは、「価格」でしょう。VHSは最終的に10,000円前後まで価格が落ちましたが、BD搭載レコーダーは圧倒的に高価です。ブラウン管からハイビジョン液晶(プラズマ)にシフトしたことでテレビの単価も上がっており、既存のSD映像で不満が無いのなら、このコスト差は大きな障壁になります。私自身が周囲にハイビジョン化をお勧めできない最大の理由でもあります。結局、私自身がHD映像に費用対効果を見出せていないんですよね。
家電メーカーは価格の維持に必死になってますが、テレビ(32~37インチの普及型クラス)とBDレコーダー合わせて10万円台前半……くらいまで行かないと、「爆発的な普及」は難しいんじゃないかなぁ~……と思います。
2008.11.21 Fri l 雑談 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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