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「たわごと」ですんで、気合の入ったツッコミはご容赦願います。

こういう考えかたをしてる時点で「感性が古い」のかもしれませんが、昨今の『けいおん!』ブームにやや気持ち悪さを感じているMySです。うちの地域はまだ最終回に到達してないので、もしかしたら見当違いのこと書いてるかもしれません。

で、楽器がバカ売れらしいんですが、これって本当に健全な状態なんだろうか……という、余計なところに気持ち悪さを感じています。

例えば『初音ミク』の場合、こちらはわかりやすくて、しょせんは「DTMの1ツール」なんですよね。おそらくメーカーが全く予想していなかった展開になっちゃってますが、『初音ミク』というか『VOCALOID』には「これまでDTMで唯一実現できなかったボーカル」を一定のレベルで実現したという大きな意味があり、「ミクブーム」が過ぎてもある程度のロングテールは期待できるわけです。
また、ミク関連の音楽なり動画の製作者はニコ動では「P」と呼ばれ、これ自体はアイマス文化の流入と理解してますが、この「アイドルを育てる」という系統のゲームはアイマス以前に15年ないし20年くらい前から存在しています。いわゆる「育てゲー」の流れになるわけですが、それが時代の変遷と共に、3D技術の発展で踊らせることができるようになって、ネットが整備されたのでゲームの中で新曲を歌わせることができるようになった……その結果が『THE IDOLM@STER』になるかと思います。
ミクのムーブメントにはアイマスの存在が大きく影響していると個人的には考えていますが、結局、ミクに歌わせるにしろMMDで踊らせるにしろ、この「アイドルを育てる」という発想の延長線上で語れるのかな……と思います。そう考えると、MMDなども含めて、ミクを始めとする『VOCALOID』は広い意味で「音楽」の範疇で語れるんじゃないでしょうか。

一方で、『けいおん!』はちょっと事情が違って、この作品のひとつの面白さは「箱庭」にあると思っています。「箱庭」というのは、閉じられた空間がひとつの「世界」として機能して、その中だけで物語が進んでいく……という作品の演出技法に対して、私が勝手に名付けたものです。
つまり『けいおん!』の場合、「軽音部」というひとつの箱庭の中に登場人物が集まり、その中で音楽やったりお菓子を食べたり遊びに行ったり……という感じで物語が進んでいくわけです。じつはこういうタイプの作品って昔からたくさんあって、『涼宮ハルヒの憂鬱』の「SOS団」もそうだし、私の世代だと『究極超人あ~る』の「光画部」がちょうどあてはまるんですよね。
これらの作品に共通するのは「高校の部活」であり(「高校の部活」以外にも同型の作品はたくさんありますが)、世間(親や授業)から隔絶された箱庭に気の合った仲間が集まって、楽しい時間を思うままに過ごす……という、おそらく中高生が抱くひとつの「幻想」を形にしているということです。それはもう少し言いかたを変えると「秘密基地」なんですよね。こういう「秘密基地」的志向の作品は、アニメやマンガに限らず世代を超えて存在していて、それぞれに思い出の作品があるのではないかと思います。
こういった作品の場合、例えば「『あ~る』のOVAを見て、カメラを持って電車に乗りに行った」なんていうのは、作中登場人物の行動を真似ることで自分をその箱庭に投影する行為であり、別の言いかたをすると「秘密基地に対する憧憬の具現化」なんですよね。

そもそも、『けいおん!』自体、登場人物が「高校生活を懸けて音楽に取り組んでいる」という作品でなく、どちらかというと文化系のまったりとしたノリが重視されています。言ってしまえば、舞台が「軽音部」である必然性自体どこにも無くて、「音楽ブーム」と言いつつも、囲碁ブームを巻き起こした『ヒカルの碁』などとは根本的に作品の志向が違うんですよね。
そう考えると、『けいおん!』が「巻き起こしている」と言われている「音楽ブーム」自体に実体があるようには思えず、このブームやブームに乗っかろうとしている「いろんなもの」がものすごくバブリーに見えてくるわけです。そうなると、ロングテールなどは到底期待できず、ブームが過ぎてあとに残るものは……なんてことになりやしないかと、勝手に心配しています(笑)。

まあ、ムーブメント自体がたいていそういもの……と言われればそうなんですけどね。『けいおん!』は、その中でもかなり異質なものに感じられて仕方ありません。
2009.06.17 Wed l アニメ l コメント (7) トラックバック (0) l top

コメント

お久しぶりです。

けいおん!にあってヒカルの碁にないもの、それは泥臭さです。困難と言っても良いでしょう。

けいおん!は作風としてまったりのんびりが基本であり、そこに苦難や苦悩はありません。外から変なちょっかいを出されない安定した空間にある訳です。

これはこれでアニメの面白さの一つの要素なのですが、リアルの辛さを伝えない時点でスポーツアニメとしては言いがたいでしょう。
けいおん!は全てが予定調和です。これはフィクションだからできることです。

ですが、これを外に持ち出すと途端に幻想は崩れます。楽器を買ってもすぐには引けません。絶対音感があろうと練習しなければ音は出せません。

厄介なのは演出の手腕と声優の力でOP・EDなどが良いものにまとまっている点です。楽器を買った人には、軽音楽がとても綺麗なものに映ってしまったのではないでしょうか。

本当の音楽は花だけでなく茎も葉も根もある。それを花だけ見て、ブームになってしまったからバブリーなものと見えてしまうのではないでしょうか。

それでも子どもたちがやるというなら応援もできますし、将来の可能性もあり得ます。それに一度始めたためにずっと続けることもあるでしょう。
でも、始めるのが大人でその理由が一瞬の気の迷いだったらどうでしょう。ブームは一瞬の夢に消えるのではないでしょうか。後の時代に何も残さず……。

けいおん!は、キャラクターがとても良い属性を兼ね備えている点で私は評価しています。あくまでキャラクターをですが。


長文失礼しました。というか、駄文ですね(笑)。

また、僭越ながら私もホームページを始めました。
アダルト指定の小説サイトです。もしよろしければ、このサイトへのリンクを張りたいのですが、よろしいでしょうか?

URL:http://blackmanta200.x.fc2.com/
2009.06.24 Wed l ウナル. URL l 編集
どうもです。

>ウナルさま
>けいおん!は全てが予定調和
意外と忘れられがちな気がするんですが、『けいおん!』の原作自体は娯楽系の4コママンガなんですよね。そこに泥臭さがあるわけも無く、予定調和になるのはある意味で当然と言えると思います。

>厄介なのは演出の手腕と声優の力で
これはたしかに感じますねー。自分も楽器を持てば、あんなふうになれるんじゃないか……と。「京都アニメーション」という看板は、『けいおん!』に対する「功」であると同時に「罪」でもあるような気がしてなりません。

結局、どういうきっかけであれ大成すれば無問題なんですが、『けいおん!』に関してはどうにも動機が不純すぎる気がして、どうしても気持ち悪さが残ってしまいます。

>リンク
ウチはリンクフリーですし、どのページに対して張っていただいても問題ありません。このblogに張っていただいた場合は、右の柱に固定リンクの欄を作って相互にさせていただきます。創作も含めて……であれば上位のTOTLOT!ポータルが適しているんですが、あちらはリンク集を作る予定が無いので、相互にすることができません……。
2009.06.25 Thu l MyS. URL l 編集
>リンク
リンクの方をTOTLOT!の方に貼らせて頂きました。
サイトの紹介文などにご不満がありましたら、メールにて伝えて下さい。
2009.06.27 Sat l ウナル. URL l 編集
どうもです。

>ウナルさま
少々遅れましたが、確認しました。ありがとうございます。
こちら側からは、ちょっと検討します。
2009.07.01 Wed l MyS. URL l 編集
けいおんは全く見てなくて、外からブームを見てるだけですが、楽器を持つ人が増えるのは純粋に嬉しいです、私は。
楽器でこんなことできるよ、とアニメで見て、俺もやってみるぞ、という流れはごく自然だと思うし、もともと楽器なんて見た目から入る人も多いから、別に変なことじゃないと思うんですけどね。
2009.07.02 Thu l 温泉番台. URL l 編集
どうもです。

>温泉番台さん
それはちょっと私の視点とズレていて、「楽器でこんなことできるよ、とアニメで見て、俺もやってみるぞ、という流れ」はごく自然だと思うんですよ。でも『けいおん!』は、本文にも書いたように「箱庭」に対する憧憬が強いように思え、だから「ブームに乗っかろうとしているいろんなもの」に気持ち悪さを感じる……という、そういうことです。
もうちょっと突っ込んで言うと、『けいおん!』に対して温泉番台さんのような捉えかたをすることに違和感を覚える……という感じでしょうか。
2009.07.02 Thu l MyS. URL l 編集
私は楽器持つきっかけなんて何でもいい、生音楽が好きだからとにかく持つ人が増えると嬉しい、というだけの視点から書いただけでした。
だから、楽器を持つことがブームになってるのなら、その理由が歌手だろうがアニメだろうがエロゲだろうがどうでもいいということです(笑)
くだらない横槍入れて失礼しました。
2009.07.03 Fri l 温泉番台. URL l 編集

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